8月9日に以下に述べるソフトウェア障害が私の複数のパソコンで発生しました。原因究明と対策処置に丸々三日間を浪費しました。トラブルの犯人はウイルスセキュリティZEROだったのです。
たぶん類似のトラブルに見舞われる人が出てきそうなので、あえてここに記録します。検索エンジンでひっかかれば幸いです。
時系列に記します。
- Windows 2000 professional sp4で発生しました。Windows XP Professional sp2では発生しませんでした。
- diskの内容をバックアップするソフトウェアが異常終了しBIOSのリブート(再起動)が勝手にかかってしまうという深刻なトラブルです。
- エプソンダイレクトのEndeavor pro2000とIBM ThinkPad A30p(OSはいずれも前述のWindows 2000 professional sp4)
- トラブルを起こすソフトウェアは、PowerQuest社のV2i Protector 2.03 desktop edition*1です。Symantec社のLiveState Recovery Desktop 3.0*2でも発生しました。
- 犯人ソフトウェアにたどり着くまで時間がかかりました。
- 当然最初は、V2i Protectorを疑いました。現象の再現性があるので、まず再インストールを考えました。
- でも、V2i Protectorのアンインストールが泥沼にはまり込むスタートでした。
- コントロールパネルの「アプリケーションに追加と削除」で削除しようとすると、古いバージョンを先に削除する様にというエラーメッセージが出て、何とアンインストール出来ないのです。古いバージョンは数年前にとっくにアンインストールしています。
- 長年の経験ありますが、コントロールパネルからアンインストールできなかったのは初体験でした。
- 困り果ててインターネットでネットジャパン社のサポートQ&Aサイトに行きました。このソフトウェアはとっくに販売終了ですがQ&Aサイトは残っていました。
- そのサポートサイトにアンインストール出来ない時の対処が書いてありました。このサイトからレジストリを強制修正するプログラムをダウンロードして動かす、というものでした。
- ところが、ダウンロード出来ないのです、サーバーの指定されたディレクトリにそのファイルがもう置いてないのです。V2iRegClean.zipというファイルです。
- しかたなくまた、検索エンジンで検索し北米のとあるサイトでV2iRegClean.exe*3を見つけてダウンロードしました。もちろん英語のサイトです。
- このプログラムを実行してレジストリを強制修正したあと、プログラムファイルフォルダから手動でファイルを削除しました。
- そして正しく再インストールしました。
- もう一台のパソコンはV2i Protectorの上位版であるLiveState Recovery desktop 3.0を正しくインストールしました。
- でも、2台ともディスクバックアップ実行数秒後にブルースクリーンになってBIOSからブートしてしまいます。問題は解決しませんでした。
- ほとほと困り果てていた時、家族が言いました、ウイルスセキュリティZEROを停止または削除すると解決するかも知れない。類似する経験*4がある、との事
- そこで、ウイルスセキュリティZEROのメニューから「すべての機能を無効」を選択してから、V2i Protectorを動かしました。
- 異常終了でリブートする現象が消えて正常動作しました。
- でも、2007年7月14日までは正常動作の実績がありました。
- ウイルスセキュリティのプログラムのバージョンアップによってトラブルが発生する様になったと思われます。
- パソコン三台を復旧するのに久しぶりに徹夜しました。
- 皆さん、パソコンの動きがおかしくなったらまず最初にウイルスセキュリティZEROを疑いましょう!
さっきトラブルレポートをメーカーに上げましたから経過・顛末は今後報告いたします。
【2007-9-7 追記】
トラブルレポートを提出していたソースネクスト・カスタマーセンターより昨日電子メールによる回答がありました。当方が提出した詳細データ(メモリダンプを含むかなり詳細ないくつかの技術情報)を元にプログラムの修正を行い新しいプログラムをリリースしたとの事でした。どこかの日本語がおぼつかない中国人サポート担当(Symantec社)と違って、ちゃんとプログラム不具合は修正してもらえる様です。サポート担当者のメールもきちんとしたものでした。