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きりきりじぇーぴーのブログ

年功序列、終身雇用、低成長――伊那食品工業が問う「会社とは何か」

社員の幸せを露骨に追求する会社:日経ビジネスオンライン

↑<このページより引用>
 「成長」にあえて背を向けている企業がある。この会社が重視しているのは従業員の幸せと企業の永続。そして、それを実現するために持続的な低成長を続けている。人事制度は終身雇用の年功賃金。地域社会への投資も惜しまない。それでいて、10%を超える高い利益率を維持している。

 私たちの足元は経済危機に揺れている。強欲の虜になったグローバル資本主義はバブルを膨らませ、金融危機を引き起こした。今の経済危機は強欲がもたらした1つの末路とも言える。であるならば、この会社の生き方は、危機後の資本主義に、そして企業経営に、1つのヒントを与えるのではないだろうか。

この会社の社長はその著書で言い切っています。
    →「会社は社員を幸せにするためにある」

Amazonの書籍紹介より引用↓

リストラなしの「年輪経営」

リストラなしの「年輪経営」

長野県伊那市にある社員400人の寒天メーカーにいま、全国から熱い視線が注がれている。塚越会長の「会社は社員の幸せのためにこそある」をモットーに、創業以来一度もリストラすることなく、48年間に亘って連続の増収増益を果たしてきたからだ。その本社には、中小企業に限らず、トヨタグループ、テイジン、ローソン、日本生命など大企業の幹部たちが相次いで視察に訪れているという。
 不況に左右されず、確かな安定成長を目指す塚越イズムの原点である「年輪経営」の極意とはなにか。年功序列を維持しながら、人を活かす組織をどう作り上げていったのか。塚越会長がその経営哲学のすべてを情熱的に語りおろす!

そして、
「ザ・ゴール」*1の著者エリヤフ ゴールドラット(Eliyahu M. Goldratt)氏もずっと前に同様の事を言っています。↓

(2002.02のダイヤモンド社 ザ・ゴール紹介ページより引用)
私は、終身雇用制は日本企業の競争力の源泉の一つだと考えている。
残念ながら、日本企業はこの美徳を放棄しつつある。
従業員に忠誠を尽くさない企業が、従業員からの忠誠を期待することはできない。従業員の忠誠を得られない企業は顧客からも忠誠を得ることはできず、遅かれ早かれ、市場から淘汰されてしまうだろう。

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

  • 私は共感します。
  • 「終身雇用」や「年功序列」を日本式の古い経営体質と批判する評論家・学者と称する人達はほとんど米国のバタ臭い経営理論を学んだいわゆる”○○かぶれ”の連中です。

*1:著者は、かって17年間も日本語訳の出版をさせなかった、有名な本です